Kiriko Diary

何でもない普通のブログです。暇つぶしにでもどうぞ。

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奢り

以前行きつけのマッサージの先生がいた。

ツボやら東洋医学やらを自ら独学で習得し、資格を取りマッサージに整体もやっている。一度はお抱えマッサージの先生にはなったが、その後自らのマッサージ院を立ち上げた。

マッサージは時間単位で幾らと他のマッサージ院と変わらないが、単価が他院より高く、初めはどんなマッサージかと思った。しかし、行って施術してもらうと、その価格の高さと効果に納得。マッサージは心地よく、決してもみ返しも痛みもない。翌日は、ウエストが指一本ぐらい細くなっている。全身が軽くなったような気がして、背中もスーッと伸びるような気がした。硬くなって凝っていた肩こりや腰痛も、気がつけば治っていた。

しかし、こちらの方は暫くして忙しくなり出張も多くなり、4年ほどご無沙汰してしまった。途中なんども行こう行こうと思いながら、価格が高いこともありなんとなくやり過ごしてしまっていたが、先日久しぶりに行ってみた。

あの肩や腰が楽になる感覚が忘れられなかったのだ。予約も以前より簡単に取れた。以前は3週間前に問い合わせないと、予約もできなかった。が、今回はすんなり取れた。そして行ってみると、先生の態度が以前と違っていた。

施術をしてもらっている間に、先生に以前マッサージしてもらっていたことを話すと、「一番忙しかった時だね」と言われた。今はどうかと聞くと今は当時の半分ぐらい、とのこと。ま、ご時世もあるのかと思ったが、先生のマッサージの仕方を考えるに、やはり以前とも違う。雑なのだ。そして、先生が以前言っていた一番悪いマッサージの仕方である「時間内にもみほぐそうとして急いで力を入れると、もみ返しになるし、変な力の入れ方をして新たな問題の原因を作る」というマッサージの仕方をしているのである。

客が半分に減ったのが嫌なのかなんなのか・・・。

話を続けていると、「最近では新患者よりリピートでくる人の方が多いし、リピートの人はありがたがってくれる。そんなもんだ。」というのだ。

しかし、思ったが、こういうマッサージの仕方にこのような態度だと、自ずと客足は遠のくと思う。そして彼の商売も売上も縮小して行くのだ。

この人のこの一言と、このマッサージで私も次回に行こうという気が無くなってしまった。腕のいいマッサージをする先生なのにとても残念な気がした。